大村の「義犬華丸(ぎけんはなまる)」と動物愛護史

[日時]平成28年3月23日
[講師]小佐々 学氏(こざさ まなぶ)
[場所]長崎県産業支援センター1階会議室

平成28年3月23日(水)、18時30分より県人クラブ1階で春の講演会を開催しました。
県人クラブの会員で日本獣医史学会理事長の小佐々学氏に講師をお願いしました。
三代藩主、大村純信の家老を務めた小佐々市右衛門前親(あきちか)は藩主に殉死しましたが、前親が飼っていた愛犬「華丸」は前親を追って火葬の火に飛び込んだという伝承があります。
大村市の本経寺境内には、前親の墓と並んで「華丸」の墓があり、長年、供養されてきました。
昨年2015年は「華丸」の365回忌にあたり、小佐々氏会によって、本経寺に「華丸」の石碑が建てられました。
また、今年2月に小佐々学氏の監修により「義犬華丸ものがたり」が長崎文献社から出版され、日本には古くから動物愛護の歴史があったことが紹介されています。

▲藤島事務局長から講師の小佐々学氏を紹介。

 

▲忠犬という語は、昭和初期に作られた新語で、それまでは義犬と呼ばれていました。

 

▲家老、小佐々市右衛門前親と義犬華丸の墓

 

▲「義犬」という語になじみがなく、小佐々氏の解説を新鮮に受け止めた聴衆も多かったようです。

 

▲「華丸」の墓碑と石像。訪れた人が頭を撫でたくなるようなかわいい子犬の石像です。

 

▲懇親会の乾杯の音頭は長崎県東京事務所の山田所長。 3月で所長を退任され、長崎に戻られます。

 

▲講師の小佐々氏を挟んで講演会進行役の文化事業部メンバー。

 

撮影:井上早苗