[日時]令和7年9月24日
[講師]大楠 泰治(おおくす たいじ)氏
[場所]長崎県東京産業支援センター1階会議室
令和7年9月24日(水)、18時00分より長崎県東京産業支援センター1階会議室で秋の講演会を開催しました。
講師の大楠泰治氏は、1966年、大村高校を卒業後、東京大学法学部に進まれ、三和銀行に就職されました。14年後に退職された後は、外資系の金融機関、投資会社の要職を務められました。2009年、クレディ・スイス投資銀行本部長に就任、2011年に退職された後、現在は財団法人Mzの常務理事として活躍されています。参加者は32名でした。




<トピックから抜粋>
●リーマンショックの時、損保会社AIUの会長が「国際金融市場はジャングルだ」と言いましたが、国際政治は金融市場以上に弱肉強食のジャングルです。
●ダニエル・エスチューリンによると、ビルダーバーグ会議に代表されるグローバリストはフランス革命時代から、少数のエリートが多くの人民を統治する共産主義革命を実現しようとしていると説いています。
●グローバリストは王政を打倒し、共和制を打ち立てようとします。スイスに亡命していたレーニンに資金を提供したのは国際資本です。
●グローバリストは世界のマスコミを統制しようと考えています。第二次世界大戦後、英国王室はロスチャイルドと一緒にタビストック研究所を設立しました。人民を洗脳、操作する行動研究機関です。
●今、中国で行っている個々人を格付けするソーシャルクレジット制度は、マイナスポイントが重なるとクレジットカードも持てなくなり、行動が制限されます。グローバリストにとって手本の制度です。
●グローバリストの資金源のひとつに、通貨発行権を持っている中央銀行の存在があります。中央銀行は通貨の発行権を持っているのでアメリカ大統領は誰でもよいとの発言がありました。
●戦争も資金源の一つです。莫大な賠償額を要求され、最貧国になっていたドイツが1939年には軍事大国になっていました。ロックフェラーやフォードが支援を提供したといわれています。
●ウクライナはロシアから虐待を受けた歴史があり、ウクライナの感情を利用したNATOはウクライナのNATO加盟を検討と表明。ウクライナ東部での戦闘でミンスク合意が成立していましたが、ロシアは挑発に乗ってしまい、ウクライナ侵攻を始めたといえます。
●ガザ地区の西側沖には石油ガスの埋蔵が見つかっており、ヨルダン西岸は肥沃な農業地帯、北側シリアのゴラン高原は水資源が豊富です。ガザへの侵攻は、グレートイスラエル計画を実現するためとも言えます。
●コロナのパンデミックは中国の武漢研究所から流出したことがはっきりしています。ファウチ博士は武漢研究所に資金を提供したとの報道があります。
●麻薬は重要な資金源になっています。
アフガニスタンで農業普及に努めていた中村哲医師が殺されたのは、麻薬栽培面積の減少で利益を得られなくなったため、CIAが殺害したといわれています。
●人身売買は臓器移植にも使われますが、エプスタイン事件のように小児、児童性愛犯罪を引き起こしています。
●気候変動の要因は単純ではないですが、二酸化炭素は悪者、排出権、炭素税で資金を集められるようになっています。
●グローバリストとナショナリストの対抗の渦中に私たちはいます。その観点で事象をみていただくと分かりやすいと思います。



(撮影:井上早苗)
